一般皮膚科

アトピー性皮膚炎

乳児から幼児に発症し、一般には成長とともに症状が軽くなります。最近では大人になって発症する方も増えています。
幼児までは食事アレルギーと関連することがありますが、食べ物が皮膚に接触することでアレルギーを発症する経皮感作というメカニズムも影響しています。
最近では、乾燥肌と、アトピー素因といわれるアレルギー体質、かゆみの異常の三位一体の病態と考えられています。
当院では、スキンケアや2日に1度の入浴で乾燥肌の改善、心療皮膚科を取り入れたアレルギーを起こしにくい、心身ともに健康な”皮膚作り”を目指しています。

ニキビ

いわゆる、吹き出物のことです。毛穴の細菌感染症で毛包炎とも言います。
10歳から20歳までの思春期には、皮脂の分泌が過剰となり、ニキビができやすくなります。また成人でも糖尿病や高脂血症などの基礎疾患やホルモン剤や抗がん剤などの薬剤によるニキビも増えてきています。
”毛穴の掃除”を目的としたスキンケアを中心に、抗菌薬の内服や面皰(めんぽう)ができにくくなる外用薬も使用し、多方面から、塗るだけでは終わらない治療をしています。

乾癬

赤くて、がさがさ、表面にフケのような角質がついた病変が、肘、膝、腰など皮膚が擦れる部位にできます。約50%でかゆみがあります。
成人で発症することが多く、男性に多い病気です。約10%で手指や足の関節痛や腰痛を伴うこともあります。
塗り薬や紫外線治療は簡単にできる反面、続けることが面倒になりがちです。最近では内服薬や生物学的製剤という注射薬も使用できるようになっています。また、生物学的製剤は高い治療効果が期待できる一方で、薬剤費が高額になってしまいます。
当院では生物学的製剤を希望される方は、総合病院へ紹介しています。