元院長 牧野 良造
先ずは、今の心境を一言。皆さんこんにちは、令和5年で、開業して46年目の秋を迎えております。毎日の診療が楽しくて楽しくてしょうがないほどの喜びの日々を迎えております。
今年4月に息子が戻って来てくれました。どんな診療体制が良いか、患者様にも・スタッフにも・地域にも・国にも・最後に我々親子にも・それぞれのファミリーにも、整合性が良いか、出来上がってきました。
長男は長く熊本大学病院や基幹病院で勤務し、現代医学のほとんどを熟知してします。開業医では使用制限のある薬剤も使用経験があり、後継ぎとしては今生のドクターです。
私は、76歳の現役老皮膚科医としては、熊本県で最長老医となりました。
長男の現代医学の最先端と私の長年の診療・患者さんを全人的人間としてみる医療、長年夢見てきた医療を皆様にお届けする体制が整いました。
旧院長、私・牧野良造が開業したのは、1978年(昭和53年)の6月でした。昭和45年度、熊本大学医学部を卒業し、第一外科で研修、翌年皮膚科に入局しました。その後、義父の罹患で、山地外科(嘉島町)をお手伝いし、牧野皮膚科医院を熊本市出水1丁目1番87号に開業しました。
開業10日目には、100人を超えるほどの盛況でした。病気説明を一所懸命し、患者さんの快癒を願う毎日でした。
それから、7~8年経った頃、ふと「なぜ患者さんは治り難いんだろう」と考えるようになりました。現代医学がまだ未完成だから、とも考えましたが、目の前の患者さんは治さなければならない。患者さんの気分の持ち方はどうだろう。加山雄三氏の「若大将シリーズで、劣勢だった競技で恋人が現れると、挽回し、優勝する」ような気分は、病気快癒に繋がるのではないかと考えました。さらに勉強し、患者さんに説明していきました。患者さんから、「ここは、精神科みたい」とお褒めの言葉(笑)を頂いたこともありました。現代の脳科学、脳医学の登場で、そのエビデンスは証明されました。幸福ホルモン(主に、ドーパミン、オキシトシン、セロトニン、β-エンドルフィン)を生活習慣で出すことが、病気の治療につながることが解明されてきました。
2010年、今の水前寺1丁目17番17号に、新築移転しました。イギリスのジョージアン好期様式、ギリシャのパルテノン神殿を真似た建物です。医学は、四大文明どこでも、神殿・薬師寺堂から生まれたものです。建物にも、患者さんの快癒を願っての思いを寄せております。
2023年(令和5年)4月、待望の長男を迎えました。一度、感情の行き違いで、「貴充は、お父さんの手助けをしているのか」と尋ねたことがありました。答えは、「物心ついた時から、ずーと、手助けしています」でした。涙があふれる感動でした。
近年、診療に不安がありました。現代医学の高度の発展、生物学的製剤、JAK阻害剤、ダビンチ医療器械の発展です。不安でした。そんな矢先、息子の帰還の朗報です。
長男・貴充は、先端医学を熟知しております。これからの牧野皮膚科医院の診療、二人での掛け合いの診療が楽しみでなりません。
治療方針
病気を通して なおも さらに幸せになっていただきたい
プロフィール
- [名前]
- 牧野 良造
- [趣味]
- DIY
- [略歴]
- 1971年 熊本大学卒業